コラム

受験生必見!志望校合格のための夏の過ごし方

2018年06月11日(月)

受験生として過ごす夏は特別なものです。夏は学校や予備校の授業は基本停止しているため、その分普段できない勉強や勉強量そのものを増やすための最適な時期ですが、受験生には、志望校合格のための夏の過ごし方、というものがあります。ただ何も考えずに勉強していたり、何もせずにただボーっとしていると夏はあっという間に過ぎてしまいます。そこでこのページでは、武田塾の先生方が受験生の正しい夏過ごし方について紹介します。現役生・浪人生それぞれに合った情報も紹介しているので是非参考にし、受験生として有意義な夏を過ごしてください。

受験において夏の役割

「夏の時点で志望校ワンランク下の理由」詳細動画①はこちら

直前期・秋に向けての準備期間

よく学校の先生や塾の先生は「受験は夏が肝心だ!」と言いますが、夏に受験があるわけではないのになぜ大切なのでしょうか。ズバリ、受験生にとっての夏の役割とは、今後、秋そして直前期の勉強を円滑に進めていくためのベースを作るための準備期間です。武田塾的な考え方として、夏の時点で自分の志望校のワンランク下のレベルまでの内容を完璧にするということに重きを置いています。というのも夏が終わり、秋、そして受験の直前期には志望校のレベルで演習することが目標なため、夏の段階でしっかり基礎を固めておく必要があります。

つまり、夏の役割は、時間が無くなり追い込められてくる秋・直前期に集中して全力で勉強するための準備期間です。この期間にしっかり基礎を固めておくことによって、「このままいくとどこに受かるのか」ある程度予想しながら、行きたい大学に間に合わせるために全力で勉強できます。

夏の目標と具体的にすべきこと

「”できた基準”を1科目でも」詳細動画②はこちら

得意科目を作ろう

先ほど夏の段階で志望校レベルのワンランク下の内容を仕上げようという話をしましたが、例えば早慶志望ならMARCH、MARCH志望なら日東駒専の内容を仕上げて8月末の段階でそのレベルの入試があると仮定しながら勉強を進めると良いでしょう。一方、国公立志望でセンター利用するのであれば、目標点のマイナス1割が目安です。可能であれば志望校のワンランク下のレベルの演習問題を夏の間に一度はチャレンジできるのが理想です。

しかし仮に私立文系の場合でも、3科目全てを夏に必要なレベルまで持ってくるのは正直難しいです。そのため、夏の最終的な目標としては最低でも1科目はある程度の完成度まで仕上げ、受験で勝負するための得意科目を作り上げます。1つでも得意科目があれば「できるようになった科目」という基準が明確になり、別の科目も進めやすくなるからです。以上のことを踏まえて夏の間での目標を決め、さらに細かい目標も立てていきましょう。

現役生・浪人生の夏の勉強

「科目を増やすっペは破たんする」詳細動画③はこちら

現役生は2・3倍の勉強ができる。けど・・・

現役生にとって、夏は学校や塾の授業がほとんど停止しているため普段よりもたくさんの勉強時間を確保できます。そのため現役生は普段時間が限られていてできないことをやり、全力で勉強量を増やしましょう。しかし、ここで注意すべき点があります。それは勉強する科目数を増やすのではなく、「今までやってきた科目」のペースを上げることです。空いた時間をもともとやっていた科目の基礎固めに充てることで、中途半端な仕上がりを避けることができます。

どうしても勉強する科目を増やしたい場合、もしくは増やす必要がある場合は、今までやってきた科目のうち、1科目の基礎がしっかりできたら1科目増やすという方法で勉強を進めていきましょう。下手に科目を増やしてしまうと、途中で勉強のペースが乱れてしまい、破たんして勉強する優先順位を間違えてしまい成績ダウンに繋がりかねません

浪人生は春から冬が夏休み。だけど・・・

「夏は直前期ではない」詳細動画④はこちら

学校の授業がない浪人生は、当然ですが夏じゃなくても勉強するための時間がたくさんあります。そのため、浪人生は勉強量にあまり注意する必要がありませんが、浪人生特有の問題として、モチベーションが低下してしまい、夏ごろに失速してしまうという状態に陥りがちです。モチベーションが低下してしまう原因として挙げられるのが、「春の貯金があるから大丈夫だろう」という油断や「周りの大学生は遊んでるし・・・」という気の緩みです。確かに浪人生は春まで勉強を頑張った貯金があるため、夏の段階では成績が良い傾向があります。しかし、8・9月と時間が過ぎていくとその貯金が徐々に無くなると同時に成績も下がってしまいます。先ほど、夏の終わりに志望校のワンランク下のレベルの入試があると仮定して勉強をしようと述べたのは、特に浪人生の皆さんに気を引き締めながら勉強をしてほしいという思いも含まれています。

勉強のモチベーションを維持するためには、息抜きが必要です。しかしダラダラ息抜きをするのではなく、息抜きや休憩する日や時間をあらかじめ決めておき、しっかりメリハリをつけることです。現役生よりも圧倒的に時間が残されている浪人生がモチベーションを維持しながら効率よく成績アップするためには、適度に休憩し、しっかり集中して勉強することが重要となってきます。

志望校合格のための夏の過ごし方(まとめ)

これまで受験生の夏の過ごし方について紹介してきましたが、受験生最後の夏をどのように過ごすかによって今後の受験勉強、そして試験本番に大きな影響を与えるため、一番大事な時期と言っても過言ではありません。確かに夏は直前期ではないため、自分には何が足りないのか、何をすべきか漠然としている場合もあるため、焦るにも焦れません。しかし、夏にやるべきことは切羽詰まった直前期にやることはできないため、夏にやるべきことは夏にできるように以上で紹介してきたことを参考にしながら勉強を進めていきましょう。

夏の時期は確かに勉強する時間がたくさんあります。しかし、時間がたくさんあるからと言ってその時間を最大限に受験生全員が有効活用できるとは限りません。夏の間に達成すべき一つの指標としては、秋・直前期の勉強を円滑に進めるためのベース・下地をしっかり作り、他の受験生と差をつけるためにもしっかり頑張ってください。ありがとうございました。

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