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早稲田大学・慶應義塾大学・東京理科大学・上智大学といった難関私立大学や、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に逆転合格を目指して通っている生徒が数多く在籍しています!!
さてみなさんに問題です。
「虹」って何色でしょうか?
「語彙力を付けろ!」とよく言われるとおもいますが、
虹が何色かという質問は、実はこの話題に通じるんです。
今回は、「なぜ語彙力が必要なのか?」ということについて書いていきます。
虹は何色?
虹ってありますよね?
電気グルーヴの名曲ですか?
その虹じゃないです。
空に浮かぶカラフルなあれです。
突然の質問なんですが、「虹」って何色ですか?
7色ですよね?
赤・橙・黄・黄緑・青・藍・紫って習いました。
先生もそう習いましたが、では聞き方を変えましょう。
「虹が7色」というのは、全世界共通だと思いますか?
違うんですか?
例えば、台湾のとある部族は、虹を3色だと言います。アメリカなどは、6色と言われています。
(参考:虹といえば7色! 実は国によって違う?)
その人たちには、色が見えてないんですか?
そういうことではないですよ。
ちゃんと同じように見えています。
問題は、「虹に含まれている色を表現する言葉があるかどうか」なんです。
言葉=世界観
色を表現する言葉があるかどうか…。
ってどういうことですか?
例えば、台湾の部族は「赤っぽい色」を、全部まとめて「赤」と表現します。
日本で暮らす我々が見ている「オレンジ」なども「赤っぽい色」なので、その部族の「赤」という言葉の中に含まれるんです。
ちなみに、その部族の場合は、黄色や緑などは「明るい色」として捉えて「黄色」で表現されます。
また、青などの寒色は「紫」に相当する言葉で表現されるんです。
[色の対応表]
日本 | 台湾(ブヌン族) |
赤 | 赤 |
オレンジ | 赤 |
黄色 | 黄色 |
黄緑 | 黄色 |
青 | 紫 |
藍色 | 紫 |
紫 | 紫 |
だから日本以外の国では、虹の色の数が違うんですか。
そういうことですね。
へぇ~とは思いましたが…
これが受験に何か関係ありますか?
この話から分かることは、
「言葉」が私たちの見える世界を作っているということです。
質問に答えてください。
まぁ、そう焦らず。大事なことなので。
「言葉」をどれだけ知っているかで、見える世界が変わってくるんですよ。
それも正直ピンときてません…。
私たちは、モノに名前を付けることで、他のものとの違いが見えてくるんです。
では実際にそのことを確認しましょう。
2つの写真がありますが、これは何ですか?
①
②
「木」です。
正解。木です。でも同じ「木」でしょうか?
多分違うと思いますけど…。どこが違うとかは分からないです。
では種明かしです。
①は「カラマツ」という木です。②は「メタセコイア」という木ですね。
もう少し詳しく言えば、
カラマツはマツ科、メタセコイアはスギ科の木です。
さらに、メタセコイアは絶滅危惧種なんです。
どうですか?見え方が変わりませんか?
形や色が違って見えるというよりも、
写真からあなたが受け取れる情報量が変わりますね?
確かに、②の写真を見ると
「絶滅危惧種だから、貴重なんだな」
と思えるようになりましたね。
言葉を知っているか知らないかで、受け取れる情報の量が変わってくるんです。
受験と「語彙力」
さっきも聞きましたけど、
これが受験と関係ありますか?
どんな科目でもそうですが、
言葉を知っているか、知らないかで、学べる量が変わってきます。
受け取れる情報の量が変わるんですから、当然ですよね。
語彙力が大切ってことですか。
そういうことです。
英語だって、英単語をやらないと始まらないし、
読めない長文って大抵「知らない単語が多い」ですよね?
確かに…。早稲田の英文とか知らない単語が多かった…。
現代文でも、意味がよく分からない文章は、知らない言葉が多かった。
英単語のように、日本語は分かるけど、英語ではわからないものは、ただ自分の英単語力を上げていけば良いです。
しかし、現代文などで知らない言葉は、「意味」を知る必要があるので、さらに注意深く勉強する必要があります。
日本語の場合は、普段と違う使われ方の言葉もあるので、
ぱっと見「知ってる!」という言葉でも、よく見ると意味を知らない言葉はありますよね。
何を勉強すればいいんでしょうか?
現代文であれば、
などが良いでしょう。
入試現代文によく出てくる言葉が、丁寧に解説されています。
軽視する人がいますが、意外と見落としてはダメです。
だって言葉を知らないと意味が分からなくなってしまうんですから。
意味の分からない文章の問題は、解けないですよね?
確かに。本当に言葉って力なんですね。
今すぐにでも自分の知っている言葉を増やしていきましょう。