来年度からセンター試験が廃止され、新たに「大学入学共通テスト」というものに変わりますね。
従来のセンター試験と一体何が違うのかというと、「記述を用いた解答をしなければならない」ということです。
もうすでZ会から共通テスト対策の問題集が出版されていたので、今回は数学ⅠAを解いてみました。
私が受けたセンター試験とどんな感じに違ったのか、書いてみようと思います。
今回、私が解いたのは 「『はじめての共通テスト対策 数学Ⅰ・A』 Z会 2019年」試行調査第一回目です。
以下に感想を述べます。
まず、解き終わって最初に思ったのが「解きづらいなあ」です。
これは私がしばらくセンター試験の問題に触れていなかっただけかもしれませんが、従来のセンター試験の問題は誘導が多く、それにそっていけば答えがでてうれしいのですが、今回は問題一つ一つが孤立しており(*個人の感想です*)それらを解いて出した答えをもとに新たな問題を解くといった感じでした。
また問題文中に生徒が問題を解決していく過程を読まなくてはいけないので、とてもめんどくさいです。
心の中で「なんでこんな解き方すんだよ!」とか思ってました。
しかし問題の難易度は従来のセンター試験ができていれば、難なく対応できるレベルだったので、「全く問題がわからない!」ということはまずないと思います。
ただ、「問題をゴリゴリ解く」、というよりは、「この式のここの値を変化させるとどうなる?」といった問題がメインになっていたので、注意が必要です。
任意の分野に対する根本的な理解ができてないと完答することは難しいかなと思います。
問題点は記述式ですね。 記述式の問題はこんな感じでした。
y=Ax^2+Bx+Cという二次関数の係数ABCに適当な値を入れたらこんなグラフになりました。
では、A,Cの値を変えずにBの値だけ変えたらグラフの頂点はどこを移動するでしょう、という問題です。
僕が書いた答案が上で、模範解答が下です。
僕はこの問題を、頂点の座標はこういう感じの軌跡上を移動するから、第1,2象限にはいかないよって説明をしましたが、模範解答は実に簡略で簡潔な書き方をしています。
まあ解き方は何でもいいのです、あっていれば、、と思ってました。
一番重要なのは問題の「頂点のy座標についての不等式を用いて」というところです。
この頂点のy座標についての不等式を使っていなければ問答無用でペケになります。
僕の解答を見ると頂点のy座標についての不等式がありません。
(一応不等式は書いたけど頂点のy座標の不等式ではない)
なので今回の僕の解答はバツになります。ほかの回の記述式の問題を見てみると、上のような制限があるような問題は少なく、おもに証明の問題が多かったです。
こういう「ほんとならあってたのに制約のせいで0点」ということが起こりうると思うので注意が必要です。
まとめ
・微少だが、問題文が会話形式になり、問題を読むのが面倒くさい。
・計算して出た数値が答えになる問題が極端に減った。
・代わりにグラフの特徴、使う公式はどれ?といった計算力とは違う力(思考力)が必要な問題が多くなった
・記述式の問題の解答には注意が必要。根拠、条件を明確にしなければならない。しかし難易度は普通。
・問題慣れが必要。しかし思考力を鍛える問題集が今は少ない。
今回の検証と感想でした。
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