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【受験勉強】過去問演習で一気に実力を伸ばす秘訣は?

みなさんこんにちは。

武田塾明石校です。

この時期なると、過去問を解いた塾生がよく質問にくるようになります!

基礎的な勉強やある程度の演習が終わって、いよいよ志望校に向けて力をつけていくという感じですね。

今回は過去問演習で一気に実力を伸ばす秘訣についてお話したいと思います。

過去問を解く意味

そういえば、塾生には夏休みにも過去問を解くようにお願いしました。この過去問を「夏休みに解く」のと、「今(=秋、冬に)解く」のでは主旨が少し異なります。

夏休みに解く

これは、勉強してきた成果を見込んで良い点数を期待しているからではありません。現役生は部活を引退したばかりですし、夏休みの時点で過去問演習の段階へ到達している人はそう居ません。個人差はあれど、まだ基礎固めをしている段階かと思います。普通に考えてみても、夏の段階で志望校の過去問で良い成績をたたき出せるのであれば、志望校のレベルを上げるべきだと言えます。

夏休みに過去問を解いてほしい一番の理由は、今の自分の実力と志望校との距離感を知るためです。

この段階では、点数が悪くても落ち込む必要はありません。今の自分に足りない部分、もっと伸ばさなければならない部分を発見する機会だからです!ある種の調査のようなものですね。

また、試験問題を全問解き切るために「如何に集中力が必要か」ということです。難しい問題、文量が多い問題、問題数自体が多い、など。入試問題は基本的に解くだけで相当な体力を必要とします。今の自分にとって志望校の問題を解くことは「こんなにしんどいことなんだ」と実感してください。

また、時間配分について考えることが出来ます。80分、90分、100分など。試験時間は大学や各学部によって様々です。模試でも同じようなことが言えますが、過去問を初見で解いた場合、時間が足りないという人がほとんどです。まずはそこで「解くスピード」を上げなければならないという意識が芽生えます。当然、解くスピードを上げるためには、暗記物であれば即答できるほど、読解や計算問題であれば速やかに解きはじめられるほどの"実力"がついてきていなければならないのです。例えば、シス単のテスト一つとっても、「100問を即答できる人」と「粘りに粘って90問解答できる人」では現実的に10問以上の差があると言えます。

「今(=秋、冬に)解く」

ではこの時期に過去問を解く目的はというと、単刀直入に「その問題で合格のラインに乗るため」です。夏休みの時点では、志望校の入試についてある程度のイメージを抱いたり、実感してもらうことが大きな目的でしたが、受験が迫ってきている今の時期ではそれらを具体化させ行動に移す必要があります。

どういうことかというと、

弱点を見つける⇒克服する⇒慣れる⇒安定させる

このプロセスが大事になってきます。入試本番までの時間は限られます。しかし、正しいやり方で過去問に取り組めば、この段階で一気に実力を伸ばす人は多いです。以下で、具体的に解説します。

過去問演習で実力を伸ばすには

ここでは、英語の過去問を例にとってお話します。

制限時間厳守を徹底

もちろん、正答率を上げていくことも大事ですが、まずは時間内に解けるようにしましょう。例えば、英語の長文では、時間が足りない場合の正答率はぐんと下がります。要因として、内容一致問題が多いことが挙げられます。読む時間がないと当然内容は掴めていません。

時間が足りない原因は様々です。

・勉強不足で即答できない⇒基礎の再復習

特に、単純な文法問題では即答が基本です。解くのに時間がかかっているということは、基礎が曖昧かもしれないということです。

・一問一問悩んでしまう⇒時には捨てる覚悟も必要

英語の問題で悩んでしまう率が高いのが語彙問題です。語彙問題に関して言えることは、「ぱっと見で分からなければ諦めろ」です。時間をかければ思い出せることもあるとは思います。しかし、無駄に時間をかけて万が一間違えてしまった場合を考えれば、捨てて他の問題を解く時間に回した方が賢明だと言えます。

・時間配分が間違っている⇒一分レベルで時間配分について考え直し

例えば、大問が5つあったとして、一つ一分ずつ削ることで五分の見直し時間を設けることが出来ます。大問一つに文法問題が8つあったとして、一問一分で解いていたものを、30秒にとどめることで、四分の節約になります。数秒、数分の積み重ねが、解く時間に余裕をもたらしてくれます。

原因を探ったら、あとは何度もトライするしかありません。最後は慣れが必要になってきます。

復習を何より大切に

ここが一番重要です。

過去問を解きっぱなしにしていても、同じミスを繰り返してしまうだけで点数は上がりません。毎回復習に時間をとって、次回に生かしてください。本番には、普段勉強している参考書だけではカバーできない部分があります。そこは、過去問や模試のような実践で、場数を踏んで慣れていくしかありません。英語に関しては、会話文や、文法問題、語彙問題では初めてみるような表現や、見慣れていても一ひねりされてあるような問題が目立ちます。過去問や模試の段階で間違えることは良い機会だと思ってください。それを活かせるかどうかは、しっかり復習をするかどうかにかかっています。毎回、「次は同じ手には引っかからない」という意気込みで勉強を続けてください。

英文法であれば、どの範囲での間違いが目立っているのか。難しい表現に囚われて、基本的な部分が抜けてしまってはいないか。発展的な部分に固執していると、基礎的な部分が飛んでしまうことはよくあります。自分の知識を過信せずに、さっと復習を挟みましょう。きちんと勉強してきた人であれば、きっとすぐに立て直しが出来ます。

公募前は、過去問を解く機会が増えると思います。得点がなかなか伸びず、苦しい思いをしている人も居ます。

基本的には、

〈得点率〉ボロボロ 40-50%⇒安定 60-70%⇒伸び 70%以上⇒安定 80%

という流れを辿る人が多いです。途中の60-70%の段階は想像以上に長引くため、不安にある人もいるのですが、それは復習で培った知識の蓄積期だと思ってください。諦めずに、毎日過去問を解いて復習することです!

最後に

いかがでしたでしょうか。

何よりも、過去問を解くことで、気が引き締まります。初めて赤本を手にしたとき、過去問を解いたとき、志望校への壁を感じると同時に、憧れも高まることでしょう。

受験はメンタル面に左右されることも多いです。「参考書に取り組んでいても、受験生という自覚がなかなか持てない」「あまり身が入らず、ずっと成績が停滞している」という人は居ませんか?その参考書を解いているのは一体何のためですか。本当に志望校に行きたいのであれば、気を引き締めて勉強に取り組まなければなりません。

とは言っても、最後に必要なのは他人からのエールや戒めではなく、自分自身の"頑張り"です。厳しいようですが、「時期が来たら誰でも大学生になれる」という程、受験は甘くありません!既卒生の人なら痛い程それが分かっているのではないかと思います。

志望校の過去問を解くことは、自分が如何に「努力不足」かということを再認識する良い機会です。努力不足と感じたならば今からでも頑張ってみましょう!

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