ブログ

【学部選び】理学部と工学部ってどんなところなの?

みなさんこんにちは。

武田塾明石校です。

受験学年の人は、そろそろ目指す大学や学部が明確に決まってきた頃なのではないでしょうか?もちろん、一年生や二年生で既に志望校が決まっている人も居るでしょう。人によって、入りたい「大学」にこだわるのか、入りたい「学部」にこだわるのかという問題もありますよね。前者については、入りやすい学部(=穴場)を狙うことになります。

今回は特に理系志望の人へ向けての話題です。二択で迷う人が多いであろう工学部と理学部についてお話しさせていただきます。

理学部って?

理学部では、さまざまな自然現象を理論的に掘り下げ、真理を解き明かす学問を中心に学んでいきます。言い換えると、高校の教科である「物理」「化学」「数学」「生物」「地学」の延長線上で高度な研究を行います。

理学部はそれが実際にお金を生む技術になるのかを度外視して学問発達の基礎研究を行います。この基礎研究をしていく過程で新しい理論が生み出されていくわけです。将来理化学研究所などの研究員になりたい方には向いている学部であると言えます。

最近は、学問の高度化、多様化、学際化に伴い学ぶべき内容があまりにも増加したことから、多くの大学で大学院修士課程までの六年一貫教育を実施しています。

学部では基礎的なことを中心に履修し、大学院でそれらをさらに掘り下げていきます。

理学部の就職先は情報産業をはじめ、製造業、サービス業、金融・保険など就職先は多彩であり、研究職として就職するには大学院進学が最低条件になっていることから、理学部の多くのものが大学院に進学します。

時折、「今勉強している高校の物理や化学の知識は使うのか?」という質問をしてくる生徒さんも居ます。

単刀直入に言うと...全部は使いませんが、特定の分野はそれが基本になり発展していく形となります。 大学では様々な分野の講義を受けることになります。高校で基本的なところえを押さえておくことで、大学の講義がスムーズに理解できることは間違いありません。

「高校で習った数学や物理、化学などをもっと深く勉強したい」という人、「将来は理化学研究所などの研究員になりたい」と思っている人は是非理学部に進んでください!

工学部って?

続いて工学部についてお話しさせていただきます!

そもそも工学とは、「数学や自然科学などの知識を基礎として応用し、時には人文科学・社会科学の知見を用いて、実用的で公共の利益となるような手法や技術を構築し、製品の発明などに活かすことを研究目的とした学問の総称」と言われています。

工学部では、まず基本的な数学、物理学、化学を学びます。その後、研究対象によって分野が分かれていきます。 工学部の学科には様々な系統があり、機械工学関係・電気通信工学関係・土木建築工学関係・応用化学関係・応用理学関係・材料工学関係・生物工学関係・経営工学関係・デザイン工学関係など、他にも多彩な学科が存在します。

工学部の主な就職先は、電気通信工学関係の卒業生なら電力会社、機械工学関係なら造船会社、材料工学関係なら鉄鋼会社といったように、工学の分野に対応したメーカー・製造業が多いです。 また工学部を学部で卒業する人の中には、理工系の基本的なスキルを活かし、保険会社や金融、コンサルティング会社に就職する学生もいます。

工学部では、より専門性の高い知識や技術を身につけるために大学院へ進学する方も多いです。

趣味で時計を分解したり、学校の化学実験が楽しみで仕方なかった人、ものづくりが好きな人は是非工学部に進んでみてはいかがでしょうか? 実際にその分野が社会ではどう役立てられているのかを知り、一時だけでも最先端の研究を経験できるのなかなか楽しいものです。

研究室では何をしてるの?

研究室では寝泊りで実験をしているなんて噂にきいたことはないでしょうか? 高校の授業での実験はそんなに時間がかかるものではないので想像できないという人も居ますよね。

研究室によって時間は様々ですが、10時~18が基本で、外部の大学や実験施設に泊りがけで実験をすることも多いです。 発表会の前や泊りがけで実験するときは特に大変ですが、高校の時と違い、自分の興味関心のあることを勉強できることが醍醐味だと思います。 研究室で行うのは実験だけではありません。実験だけではなく、自分の研究テーマに関連する論文を読み、それをPowerPointにまとめて質疑応答を含めて30分で発表したり、自分の研究テーマの進捗状況を20人くらいの前で報告するミーティングなどがあります。 論文は英語で書かれたもの読まないといけないため、高校生のうちに英単語と文法をもっときちんとマスターしておくことをお勧めします。また、1年間ずっと実験しているだけではなく、実験した後のデータの整理や考察にも時間をかけています。

最後に

いかがでしょうか?

やはり明確な目標が定まると、勉強のモチベーションが上がります。

最初に言ったように大学名にこだわる人も一定数居ますが、志望校を決める上で大切なことは、まず学部・学科を決めることです! 大学によって設置していない学部・学科があったり、大学によって強みや弱みがありますので、まずは学部・学科から決めましょう。

では学部・学科をどう決めるか?ですが、自分の興味・夢・得意分野から決めていくことです。 例えば、化学が好きで、将来化粧品会社など化学メーカーに就職したい場合は、応用化学関連の学科を選ぶのが最適です。 また各大学では、募集要項やパンフレットなどに、この学部・学科にはこのような人が来てほしいというアドミッションポリシーを掲載していますので、それを参考にするなど多方向から検討して入学後に悔いのない学部・学科を選びましょう。

特に理系の人は、大学のHPに行って自分のしたい研究が行われているのかは必ずチェックしておいてください。 化学が好きだと言っても、化学に関連する研究は高分子、金属材料、ウイルス、生体の仕組みなど多岐にわたり、金属材料を1つあげてみても、自動車用鋼板・航空機材料・生体材料・液晶・半導体・医療用材料など数えきれないほどたくさんあります。 最近はコロナ禍のため、オンライン形式であることも多いですが、オープンキャンパスなどに参加するのもオススメです。

もちろん勉強をしっかりしないと合格できませんので、志望校に合格したい気持ちを糧に勉強に励んでください!

 

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる