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成功する受験スケジュールの作り方【大学受験予備校の武田塾上尾校】

こんにちは!

武田塾上尾校の新井です。

さて、毎年10月~11月頃になると、受験生との受験スケジュールの相談が始まります。

「何校くらい受ければいいの?」

「滑り止めはどうしたらいいの?」

「共通テスト利用入試は受けるべき?」

生徒や保護者の方からは、色んな質問が出てきます。

上尾校ではそうした悩みに全てお答えし、一人ひとりに合わせて受験スケジュールのアドバイスを行っています。

受験勉強に気を取られて、受験スケジュールを軽視している受験生は意外と多いです。(その逆もよくないですが・・・)

将来を左右する大学受験ですから、準備は万全にするべきです。

そこで今日は、一般的な受験スケジュールの決定方法と出願までの流れをお伝えしたいと思います。

また、実際の受験で起こりがちな失敗例もお伝えしていきます。

参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい!

受験スケジュール決定から出願までの流れ

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①現在の実力の見極め

受験において「チャレンジ校」「実力相応校」「安全校」という言葉がありますが、自分の実力を正しく把握できていないとその判断を誤ります。模試結果、武田塾生であればルートの進み具合などからおおよその実力判断はできますが、より精度の高い方法は志望校の過去問を解くことです。現時点で志望校の過去問を解いてみた結果(できれば複数年分解くのが望ましいです)、例年の合格最低点を10%程度上回っているようなら安全校、ギリギリもしくは少し足りないなら実力相応校、20%以上下回っているようならチャレンジ校と言って良いでしょう。過去問を解く時間がなかったとしても、各大学の入試レベルは必ず確認しましょう。ただし、把握できるのはあくまで「現時点での実力」です。入試本番までに実力は上がっていくので、秋の時点で思うように過去問が解けなかったとしても、合格可能性は十分あります

②志望順位の高い大学を決定

最初に志望順位の高い大学(学部)を決定します。併願校も含めて多くの大学(学部)を受験することになったとしても、全ての大学の入試対策を万全に行うことは時間的に難しいです。通常は志望上位3大学(学部)程度になります。受験スケジュールは、これらの志望順位の高い大学(学部)の入試に万全な状態で臨むことを方針にして組むことになります。なお、現時点で合格ラインに届いていなくても、この段階で志望校を変える必要はありません。秋から入試本番までに学力は大きく上昇します。チャレンジ校はたくさんあっても問題ありません。

③併願校の候補を決定

受験校数はチャレンジ校、実力相応校、安全校で各2~3校ずつ、計6~9校が平均的と言われています。ただし、この数字はあくまで目安です。合格しても入学する意志のない大学であれば、受験する意味がないからです。まずは「ここに合格したら入学する」という大学の最低ラインを決めることです。その最低ラインの大学が既に安全校であれば、全体の受験校数は目安以下で大丈夫です。しかし、最低ラインの大学がチャレンジ校である場合は、全体の受験校数は多めに見積もる必要があります。また、国公立志望の受験生は、共通テストの結果に応じて出願する大学の候補をいくつか考えておきましょう。

④仮スケジュール作成

仮の受験スケジュールを日程表に記入していきます。専用の用紙1枚にスケジュールをまとめられると良いでしょう。記入するのは出願〆切日、入試日、合格発表日、手続き〆切日です。複数回受験できる大学もあるので、それらも含めて記入します。最初に志望順位の高い大学、続いて併願候補となる大学を記入します。入試日程が他大学と重なっていても、最初は気にせず全て記入してください。その後で、日程がかぶっているスケジュールの調整を行います。スケジュール調整を行う際は、次の項目の受験スケジュール調整のポイントを確認しながら行ってください。ここで作るスケジュールが最終決定ではなく、秋の時点での仮スケジュールとなります。出願前に最終調整を行う機会があります。

⑤出願書類準備

仮スケジュールをもとに受験予定の大学の出願準備を進めていきます。WEB出願の大学と郵送出願の大学があります。郵送の場合は願書を取り寄せる必要があるため、余裕をもって準備する必要があります。出願書類の取り寄せ開始時期は私立大学が例年10月半ば頃から、国公立大学が12月半ば頃からとなっています。大学によっても異なるため、必ず確認してください。出願書類は「テレメール」などの入試情報サイトから一括請求することもできます。受験する可能性のある大学の出願書類は全て準備しておきましょう。

⑥出願前の最終調整

出願開始時期は大学によって異なりますが、多くの私立大学は1月初旬から、国公立大学は共通テスト後からです。この頃になると、仮スケジュールを作った時と比べて学力が上下している可能性があります。「秋の段階では実力相応校だと思っていた大学の過去問で安定して点数が取れるようになってきたので、その下の安全校を1つカットして、代わりにチャレンジ校を1つ増やそう」といった具合に、その時点での実力に合わせて受験スケジュールの最終調整を行います。

⑦出願

各大学の出願〆切日を確認して、余裕をもって出願するようにしてください。国公立志望の受験生は、共通テストの自己採点結果を見て最終的に出願する大学を決定します。予備校のデータサイトに自己採点結果を入力すると、二次試験で必要な得点や合格可能性をある程度予測することができます。  

受験スケジュール調整のポイント

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①共通テスト利用入試について

共通テスト利用入試は、一般的に共通テストの結果のみで受験の合否が決まります複数の大学の入試対策をせずに済み、また大学に受験に行く手間が省けるという点で効率的です。ただし、共通テストはセンター試験よりも難易度が上昇しており、リスニングの比重が増えた分、対策に時間がかかるようになりました。場合によっては共通テスト利用入試をあてにせず、一般入試の対策に集中した方が良い場合もあります。共通テスト利用入試に出願する場合は、チャレンジ校、実力相応校、安全校で各1校ずつ、最大3校程度を想定しておきましょう。なお、共通テスト利用入試の合否は、共通テスト受験後に自己採点結果を予備校のデータサイトに入力することである程度予測することができます。

②連続受験について

2日、3日と連続で入試が続くと、精神的にも体力的にも負担が大きくなっていきます。入試日が何日も連続するような日程はなるべく避けたいところです。しかし、多くの私立大学の入試は1月後半~2月半ばにまとまってあるため、どうしても連続受験にならざるを得ないケースがあります。その場合は入試日の前後の日程を開けておくなど、なるべく負担を軽減するようにしましょう。連続受験の時だけ会場近くに宿泊して備える受験生もいます。特に志望順位の高い大学の入試の前は、入試対策に集中できるよう極力余裕を持たせることをオススメします。

③入試傾向が大きく異なる大学の併願はなるべく避ける

英語の英作文や要約問題、社会の論述問題、文字数の多い小論文、総合問題などは対策に時間がかかります。志望順位の高い大学なら対策する価値はありますが、志望順位の低い併願校に対策に時間がかかる大学を選ぶのは得策ではありません。基本的には、志望順位の高い大学と入試傾向が近い大学を併願するのが望ましいです。受験予定の大学の入試傾向は必ずチェックしましょう。

④一発目に本命校が来ないように

受験スケジュールは安全校の受験が前半に、本命校の受験が後半に来るような日程が望ましいです。ただし、多くの大学で入試日程が一時期に集中しているため、理想的な日程にならない場合もあります。その場合でも最低限、最初の入試が本命校というパターンは避けるようにしましょう。入試本番は独特の緊張感があるため、本命校の受験までに雰囲気に慣れておいた方が良いでしょう。予行演習として、本命校の別学部を併願するやり方もあります。

⑤小出しの出願は避ける

「まず何校か受験してみて、ダメだったら新たに別の大学に出願する」というやり方はオススメしません。なぜなら、受験シーズン後半になればなるほど出願できる大学は一気に少なくなるからです。また、受験シーズン後半の入試日程は全体的に募集人数が少なく、倍率が高くなる傾向にあります。私立大学志望の場合、受験シーズンのピーク(1月後半~2月半ば)に全力を投入して合格を決められるようにしたいところです。国公立志望の受験生も、国公立二次試験までに滑り止めを確保できるようにスケジュールを決めましょう。

⑥手続き〆切日について

合格が決まった後、手続き〆切日までに入学金や授業料の納付など入学手続きを行わないと合格が取り消しになってしまいます。注意すべき点は、併願校の手続き〆切日です。併願校の手続き〆切日が、本命校の合格発表日より前にくる場合、滑り止め確保のために併願校への入学手続きを行う必要があります。その後、本命校に合格した場合に入学取り消しをすることはできますが、入学金が戻ってこない場合があります。中には手続きをすれば延納(支払い期日を伸ばす)を認めてくれる大学もあります。各大学の手続き〆切日と、延納の可否は必ず調べておきましょう。

受験スケジュール決定における失敗例

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①受験校数が少なすぎる

大学受験では基本的に不合格者数の方が圧倒的に多くなります。たとえ安全校であっても、緊張や体調不良が原因で実力が発揮できないケースもあるため、なるべく余裕を持ったスケジューリングが大切です。受験校数が多すぎると勉強時間が取れなくなり、体力的に辛くなるデメリットはありますが、少なすぎると精神的なプレッシャーが大きくなります。バランスを意識してください。今年度の受験で必ず決めたい場合、一般的には「やや多め」と感じるくらいの校数に出願するのがちょうど良いでしょう。

②安全校・実力相応校の判断ミス

安全校だと思っていた大学が実は安全校ではなかった、というケースはよくあります。滑り止めにしたい希望と、本当に滑り止めにできるかどうかは別の話なので、実力判断はなるべく過去問等を利用して行うようにしましょう。過去問は本番通りに時間を測って解くことが大事です。実力判断は大事なポイントなので、上尾校では個別に相談しながら慎重に行っています。

③入試傾向を知らなかった

併願校を偏差値だけで選んでしまい、入試傾向をチェックしていなかったという受験生は多いです。英語で英作文や要約、数学で記述問題、歴史で長い字数の論述問題などがある場合、対策に時間がかかります。志望順位が高い大学であれば時間をかけてでも対策するべきですが、志望順位の低い併願校であれば、対策に時間のかかる大学を選ぶべきではありません。入試の過去問は『パスナビ』や、各大学ホームページで確認することができます。なるべく入試傾向の近い大学を併願することが効率化につながります。

④入試制度を知らなかった

大学入試の仕組みは多様で、特定教科の配点が高い大学、得意科目の得点が2倍される大学、英語外部試験利用による得点換算や加点がある大学などがあります。入試制度はネットでも検索することができますが、それをしない受験生がいます。受験予定の大学の入試制度は必ずチェックして、なるべく有利になるようなパターンを検討しましょう。迷った時は詳しい人に相談することも重要です。

⑤受験校を考えすぎてしまう

出願〆切が近づいてきても受験校を決められない受験生がいます。大事なことは、期限を決めて結論を出したらそれ以上は悩まず、受験勉強に集中することです。効率的な受験スケジュールを決める目的は志望校に合格するためであり、それを考えることに多くの時間を取られ過ぎて、肝心の受験勉強がおろそかになってしまっては本末転倒です。受験スケジュールは早めに考え始め、期限を決めて決断することが大事です。決定したスケジュールも、出願前に変更することは可能です。

 

・・・いかがでしたか?

上尾校では一人ひとりに合った受験スケジュールのアドバイスを行っています。

将来を左右する大事な受験ですから、ぜひ万全の準備をしたいものです。

みなさんもこの記事をもとに自分の受験スケジュールを見直してみて下さい!        

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