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模擬試験の効果的な活用法【大学受験予備校なら武田塾上尾校】

こんにちは!

武田塾上尾校の新井です。

さて、夏からは模試が毎月のように続きます。

ところで、みなさん模試を受けた後、一体何をしていますか?

自己採点をして終わり?

結果が返ってくるまで何もしない?

それはもったいない!!

模試は成績アップの重要アイテムなんです。

うまく活用することで、その後の勉強に大いに役立ちます。

でも、みなさんの中にはあまり模試を役立てられていない人も多いと思います。

そこで今日は、効果的な模擬試験の活用法について詳しくお伝えしていきたいと思います。

受験生もそれ以外の人にも役に立つ内容になっていますので、是非読んでみてくださいね!

模試は何のために受けるのか

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本題に入る前に、そもそも模試は何のために受けるのでしょうか。

私の考える模試を受ける目的は、以下の3つです。

・全国規模での立ち位置を知る

・試験形式に慣れる

・自分の弱点を分析し、今後の勉強に役立てる

全国規模での立ち位置を知る

偏差値や合格判定、全国順位、志望校が同じ人の中での順位など。

全国規模での立ち位置とは、全国の受験生の中での相対評価のことです。

大学入試は全国規模の争いです。

全国の受験生の中での立ち位置を知ることが重要なのです。

ちゃんとした模試を受けることで、全国規模での立ち位置がある程度分かります。

今の成績で志望校に届きそうか、志望校合格までどれくらい足りないのか、といった情報はとても貴重です。

模試を受けないと自分の立ち位置が分からず、霧の中でマラソンしているような状態になってしまうわけです。

東大実戦」「早大・慶大オープン」などの大学別模試は、実際の入試と同形式の問題を使って、同じ大学を受ける人の中での立ち位置が分かるので、通常の模試より重要性が高くなります。

試験形式に慣れる

例えばマーク模試はセンター試験と同じ出題形式、大学別模試はその大学の入試と同じ出題形式となっています。

制限時間も同じですから、まさに本番の予行演習になるわけです。

入試において「形式に慣れる」ことはとても重要です。

国公立大学を志望する生徒で、二次試験の対策に集中するあまりセンター試験の対策を軽視して失敗する人がいます。

こうした生徒は学力がないわけではなく、ただセンター試験の出題形式に慣れていない場合がほとんどです。

センター試験にはセンター試験用の、各大学の入試にも特有の戦術(テクニック)があります。

試験形式に慣れるというのは、その戦術を身に付けることです。

そして、模試はその戦術を実戦で試す絶好の機会になるわけです。

自分の弱点を分析し、今後の勉強に役立てる

3つの中が最も重要ですが、その重要性の割にできていない人が非常に多いです。

上で全国規模の立ち位置を知ることは重要と書きましたが、分かるのはあくまで「今の立ち位置」です。

「今の立ち位置」=「最終結果」ではありません。

みなさんの目標は志望校合格ですから、最終的な合格に向けて「足りないもの(弱点)」を模試を通じて分析し「今後の勉強を軌道修正していく」ことが重要なのです。

模試を受けたらこの分析を真っ先に、そして一番力を入れてやるべきです。

分析といっても「勉強が足りなかった」「もっとたくさん勉強する」などという分析は、意味がありません。

もっと具体的に自分の弱点を分析して、改善策を立てるべきです。

次の項目では、効果的な模試の分析法をお伝えしたいと思います。

効果的な模試分析法

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STEP1:問題を5つに分類する

全ての問題は以下の5つに分類できます。

【A】自信をもって正解できた問題

【B】あまり自信はなかったが、正解できた問題

【C】不正解だったが、解答解説を見たら理解できた問題

【D】ケアレスミス、解く時間がなかった等で不正解だった問題

【E】解答解説を見ても分からなかった問題

模試を受けた直後に、まずこの分類をやっていきます。

あまり深く考えず、直感的に分類してみてください。

【A】から【D】の問題を全部正解と仮定した時の点数が、今の自分に取れる理論上の最高点数ということになります。

ここで注意点があります。

この分類で【E】がつく問題が多くあったとしても、大きな問題ではないということです。

模試は簡単に満点が取れないような作りになっており、数問は難問を混ぜています。

そうなると、「解答解説を見てもさっぱり分からなかった」という状況はあって当然なのです。

【E】がついた問題は、とりあえず無視して大丈夫です。

それから、まだ本格的に勉強していない単元の問題も【E】に含めて下さい。

例えば、数学で微分積分は十分に勉強してきたが、ベクトルはほとんど勉強できていないという状況があると思います。

ほとんど勉強していない単元の問題が得点出来ないのは当然です。

受験生、特に現役生は毎回の模試で全範囲十分な準備をして臨めるわけではありません。

模試で大事なのは、これまで勉強してきた範囲について、出来具合を確認することなのです。

本格的に勉強していない単元は、勉強する時期さえ決まっていればOKです。

ただ、入試が近いのに勉強していない単元が多い場合は、ペースアップを考える必要があります。

STEP2:勉強への取り組み方を検討する

STEP1が終わったら、次に【B】【C】の問題に注目します。

この2つに関しては、検討する価値の高い問題です。

ここで使用するのは、模試の解答解説に加えてこれまで使ってきた参考書や問題集です。

まず【B】【C】の問題について、これまで取り組んできた参考書や問題集を使って検討します。

「問題集を調べてみたら、そっくりな問題があった」

「参考書に解き方がそのまま書いてあった」

検討していくと、こういうケースが本当によくあります。

もしこうした問題が多い場合は、参考書や問題集の定着度が低い(一冊が完璧になっていない)と考えられます。

・不正解になった問題を、正解できるまで解き直しているか

・なぜその解答になるのか、という根拠(過程)を考えて勉強しているか

・分からなかった問題について、納得いくまで調べているか

・復習の日に、正しい方法で復習をしているか

といった日頃の勉強の取り組み方を振り返ってみてください。

【B】【C】の問題が多い場合、普段の勉強のどこかに問題があります。

一方で、例えばまだ基礎しか学習を終えていない段階で、応用問題で【C】がついたとしても気にする必要はありません。

上で書いたように、まだ十分に勉強していないものに関してはそれが当たり前だからです。

そのレベルの問題にいつ取り組む予定なのかを決めておくだけでOKです。

武田塾の生徒なら、そのレベルの問題にカリキュラム(参考書ルート)のどこで取り組むのかを確認しておくだけで十分です。

繰り返しになりますが、模試で大事なのは、これまで勉強してきた範囲について出来具合を確認することだからです。

STEP3:問題への取り組み方を検討する

最後に【D】の問題について検討していきます。

【D】の問題はケアレスミスと時間の問題で分けて考えます。

まずケアレスミスについては、ミスした時の状況や問題のパターンを徹底的に掘り下げて下さい。

例えば、以下のようなものがあります。

・問題文の読み違え(全教科全科目共通)

・三単現のsの付け忘れ(英語)

・文字数制限を満たしていない記述(国語)

・移項時の符号変換ミス(数学)

・有効数字表記ミス(化学)

・単位の表記ミス(物理)

こうしたケアレスミスは、自分でなくそうと決めない限り絶対になくなりません。

ケアレスミスのそれぞれについて、「ミスをなくすために、これからこうしていく」という改善策を決めることが大事です。

例えば、数学で計算ミスが多い場合は検算をするという方法があります。

ケアレスミスのパターンと改善策は本当に人それぞれですので、ケアレスミスのなくし方が分からない場合は相談してください。

あまりに計算ミスが頻発する場合はケアレスミスというより単純に計算力不足の可能性も高いので、計算力強化の問題集を勉強に組み込む必要があるかもしれません。(武田塾のカリキュラムには最初から入っています)

次に、時間不足について。

この場合も色々な原因が考えられますので、掘り下げて分析してください。

・一問に時間をかけすぎた結果、他の問題を解く時間がなくなった。

・問題量が多くて、全部解き終わらなかった。

センター試験などでよく見られるケースです。

この場合、大問ごとに制限時間を設定しておいて、時間が来たらとりあえず回答して先に進むという作戦が有効です。

問題量が多い入試の場合は、先に自分の得意な単元の問題に取り組み、苦手な単元の問題は後回しという作戦が一般的です。

入試においては、素直に問1から解き始める必要は全くないのです。

一番避けたいのは「解ける問題だったのに、時間がなくて解けなかった」という状況です。

入試では「解けそうな問題から解いていく」「解けそうにない問題は後回し」が基本戦術だと覚えておいてください。

時間戦術は、試験形式とセットで考える必要があります。

例えばセンター試験と一般入試では、時間戦術は異なるということです。

受験予定の大学の時間戦術の立て方が分からないという人は、相談してください。

それから、単純に実力不足で時間が足りないケースもあります。

例えば英語の場合、長文を読むのが遅くて時間が足りなくなっている人は多いです。

その場合は、シャドーイング(武田塾推奨の速読練習法)などが普段の勉強で実践できているかを振り返りましょう。

【D】の問題については、最終的にゼロにすることが理想です。

入試本番の目標は「制限時間内に、解ける問題を確実に解き切ること」で、【D】がつく問題が多いということは、持っている実力を十分に出し切れていないということです。

 

ここまで、模試分析法についてお伝えしました。

この分析は、模試を受けた直後なるべく早めに行うことが大事です。

そして、あまり時間をかけ過ぎないことです。(1日あれば十分です)

重要なのは自分の弱点を分析することよりも、その分析を今後の勉強に活かすことだからです。

解き直しは結果返却時に

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模試の解き直しについては色々な意見がありますが、個人的には模試の結果返却時がベストタイミングだと思います。

受験直後は解答や解き方を覚えてしまっているので、解き直してもあまり意味はないからです。

時間を置いて忘れた頃にもう一度解き直すことで、復習にもなります。

もちろん、解き直す際も時間を測って解いてみてください。

解いた後に再び上の分析を行ってみて、【B】【C】【D】【E】の問題が減り【A】の問題が増えていればOKです。

 

・・・いかがでしたか?

最初にお伝えした通り、模試は成績アップの重要アイテムです。

是非うまく活用して、自学自習に役立ててください!

 

ちなみに、武田塾上尾校の生徒は私が模試の結果を逐一チェックしています。

もちろん、それをもとに一人ひとり改善策を伝えています。

模試の結果や答案は、正しく分析すると本当に色々な収穫がありますよ。

 

塾生ではないけれど模試の結果や答案を分析してもらいたいという人は、武田塾上尾校の無料受験相談にお越しください!

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