単語・文法完璧なのに古典読解ができない!
武田塾伊丹校です。今回は、 単語・文法完璧なのに古典読解ができない! です。
単語完璧!文法問題も無敵!なのに古文が読めない・・・
そんな悩みを持つ受験生が多くいると思います。
まずは古文が読めない受験生にありがちな間違いを出していきたいと思います。
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【古文が読めない受験生にありがちな間違い】
1.全部現代語訳しようとする
2.古典だけに通用するなんか変なテクニックを使う
2に関しては一部の文章では通用しますが、すべての文章には通用しません。
古文も同じ日本語ですから、現代文の小説と同じ要領で読めばいいんです。(評論の場合は評論の読みね)
重要なのは1!はっきり言います!
私でも正確に全訳できません!
そもそも、大学受験の古文に全訳は求められていないのです。私だけではなく、学校の古典の先生や大学教授、予備校講師でも全訳は無理です(笑)なぜかといいますと、江戸時代に活字印刷が流行るまでは文章はすべて手書きでしてました。
短い文章の複写ならいいのですが、源氏物語の文字数は90万個くらいです。私なら100万もらってもやらないです(笑)
当然、複写してる人は疲れて、書き間違いや行の抜けがあります。
また、現代でも日本語が苦手な人がいるように、古文でも日本語を間違えて使っている人もいるんです。それなのに、受験生は先生から「これ例外だから、覚えてね」みたいに言われます。
では、どうやって古文が得意な人や古文の教師や講師が古文を読めているか?
それは、訳せない部分の前後の文や文章の背景から予測しているだけです。他には、設問の選択肢って現代語訳ですね?その間違っているところ以外を使って読むこともできます。
このような読みができるようになれば、文章の全体がわかり、読み間違いなどを防ぐことができます。そのような読み方をできるようになるためには大きく3つのポイントがあります!
【前後の文脈から訳せない部分を予測するコツ】
1.一文の主語・述語・目的語を理解する
2.述語のかかり方を追う
3.古典常識と作品知識を身に着ける
まず、1についてですが、英語を思い出してください。英語長文を理解するためにSVOCの記号をふりますよね?そして、それ以外は副詞としてサッと読んでいき、全体の意味を把握します。それと一緒なんです。日本語の場合も主語・述語・目的語をおさえれば、それ以外の難しい表現はサッと読み流してもいいんです。
ただし、日本語というのは主語・目的語の省略が多いです!省略された主語・目的語をあぶりだすためには
主語把握のルール(接続助詞「て」、「ば」など)
敬語のルール
が必要になります。
2についてですが、かかり方ってあまり聞いたことがない人もいるでしょう。
かかり方とは中学一年生の文法問題にもあった
問題 傍線部はどこにかかるか
私は宿題が終わると、家に帰った。
などの問題です。答えは明らかですね。「帰った」にかかります。かかるということは(~して、~する)のように述語と述語のつながりなんです。
述語がすぐ後ろにかかれば楽なんですが、そうはいきません。もう一度例を出します。
問題 傍線部はどこにかかるか
私は宿題が終わると、「帰ってゲームをしよう」と言った。
「終わる」と同時に帰ったわけではありませんよね。今回はカギカッコが間に入っています。カギカッコを外して、見ると「終わる」は「言った」にかかりますよね。
中学1年の範囲なので、当たり前やろ(笑)と思ってる人が多いと思います。
しかし、古文になるとこの当たり前ができてないんです!
なぜなら、古文にはカギカッコの省略や挿入句があるからです。また、現代文の小説と同じように回想シーンもあります。
述語のかかり方をマスターするには
カギカッコの省略・挿入句・回想シーンを見抜く!
主語・目的語をを考えながら述語のかかり方を意識する!
3に入る前に1・2のルールを習得するための参考書の紹介です!
主に主語・目的語を把握するために必要な助詞による主語の変化や敬語を使った主語把握を学習できます。
また、述語と述語のかかり方を理解するために必要なカギカッコ、挿入句の見抜き方も学習できます。
富井の古文読解の内容を完璧に理解すればこの本に進みましょう。語句の省略やかかり方がガンガンわかります。
この本の発展として、古文解釈の方法があります。第一章はかかり方のコツが書かれてあるので、かなりおすすめです。ただし、一章以外ははじめの一歩の内容を発展させただけなので一章だけで十分です。立ち読みするか持っている友達に見せてもらいましょう(笑)
3の古典常識ですが、「同じ日本だしわざわざ勉強しなくてもいいでしょ」と思ってるあなた甘いです!
例えば、あなたが江戸時代にタイムスリップしたとしましょう。そのとき、人が行列をなして移動しているのを見て、行列に近づいて道を尋ねたらどうなるか。時代劇や参勤交代に詳しい方ならご存知ですが
まあ、斬られますね(笑)
私たちの時代は平安時代の貴族文化、江戸時代の武士文化、明治時代の西洋文化を経て、できています。
当然、貴族文化の常識、武士文化の常識、西洋文化の常識がありますよね。
現代と違う例を一つ上げると
今は男性と女性が結婚すると大体は女性が男性のところへ行きます。
しかし、古典の世界では逆で、男性が女性のところへ行くんです。
このように古典常識を理解しないで古典を読むと、とんでもないオリジナルストーリーを作ってしまうんです。
現代文は「常識にとらわれるな!筆者の言いたいことを探せ!」と言われます。一方、古典は逆で「常識を理解して、文章と空気を読め!」ということです。
古典常識はどうやって勉強するか。
古典の学習のついでで覚えればいいです。または、勉強の息抜きに古典常識の本を読むのがおすすめです。
読んで見て覚える重要古文単語315
古文単語帳ですが、古典常識が載っています。ただ、詳しく書いていないので古典常識を整理する場合に活用します。
古典常識をもっと知りたい!理解して覚えたい!息抜きしたいけど勉強になる息抜きがしたい人はこちらもおすすめです。ただし、これを一から勉強するのは非効率なので、辞書代わりに使ったり、息抜きの読書代わりに使いましょう。
「作品知識って文化史」のことと思っている人。
違います!
「文化史」はその作品の作者・ジャンル・成立時代などを答えさせるものです。
「作品知識」はその作品のあらすじ・書き方・登場人物・成立した背景などを指します。
問題には直接かかわることは少ないのですが、作品の内容をあらかじめ理解すれば読解しやすくなります。
例えば、「土佐日記」作者は誰ですか?知らない人はブラウザバックして文化史の勉強をしましょう。
そう、紀貫之ですね。しかし、「土佐日記」は女性が書いている設定なので、作者=貫之で主語を取ることができません。しかも、貫之らしき人物が作者の女性(設定)と別にたくさん登場してます。
「土佐日記」は一例ですが、ほかの作品も作品知識を理解すれば、わかりにくい文も類推することができます。
作品知識の勉強は学校の先生に聞くか、漫画などで勉強すれば楽ですよ!楽しく学びましょう!
オススメ「源氏物語」ばかりです(汗) もちろん、「徒然草」、「枕草子」もありますよ
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