こんにちは、大学受験専門予備校。日本初!授業をしない”武田塾志木校”です。
いきなりですが、写真に写っている細長いもの、何だか分かりますか??
保護者世代の方ならすぐにピンと来たと思います。
蓑のような巣に身を包んだ、ミノムシです。正確には【オオミノガ】という昆虫の幼虫です。
子供の頃はよく見かけたミノムシですが、近年めっきり見かけなくなったと思いませんか??
それもそのはず。このミノムシ、調べてみると多くの自治体のレッドリストで絶滅危惧種に選定されているようです。
主な原因は、外来種のヤドリバエという昆虫による寄生のようですが、慣れ親しんだ生き物が減少し続けているというのは、どこか寂しいものですね。。。
そして、減少していると言えば、今年の受験生は必ず知っておかなければいけない”減少”があります。
それが【大学の収容定員基準の減少】です。
自分の志望大学の入試結果を見たときに、合格定員より合格者が多いことに気づきましたか?
その理由は単純で、合格を出した受験生が全てその学校に入学するとは限りません。
そのため、大学は基本的には合格定員より多めの合格者を出します。
そのため、定員の1.2倍程度が合格者人数の基準でした。
しかし今回、その超過定員を抑制するよう文部科学省が動きました。
私立大学は、学費や入試での収入だけでなく、国からの助成金で運営しています。
この助成金には交付の基準があり、入学定員より多く合格を出していないか、というのも基準の一つです。
従来は日本大学や東洋大学のような大規模な大学は1.2倍、定員8000人未満の中・小規模大学は1.3倍が基準でした。
単純に合格定員が全学部合計で1万人なら、1万2千人までは合格を出せていたということです。
この基準を破ると、助成金が一切もらえなくなる!という、大学にとってはとても重要な指標です。
その絶対に破れない基準を、国は今後数年間減らし続けると決めました。
1.2倍だった大規模大学の基準も、以下のように削減されます。
2016年度→1.17倍
2017年度→1.14倍
2018年度→1.10倍
2019年度以降は、1.0倍以上で超過分に応じて助成金削減
2015年度の受験と本年度を比べると、合格定員1万人の大学なら、600人も合格者が減ることになります。
この定員削減は難関校ほど影響が強く、競争率は更に上がるでしょう。
確実な合格を目指すなら、昨年度の偏差値よりも+1~2程度で考えていたほうが良いかもしれません。
地方大学の活性化が今回の目的ですが、受験制度そのものの改革が先延ばしになってしまっている現状、
部分的な国の介入は努力している受験生に対するヤドリバエになってしまわないかとても心配です…
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