浪人生にとって予備校選びは一年後の志望校合格の大きなカギを握ると言っても差し支えないでしょう。
浪人生にとっての予備校選びの基準をざっくりとまとめると下記のようになるでしょう。
①通学時間・通学距離
②講師の質
③体験授業
④振替受講が出来る
⑤合格実績
⑥自習室などの設備が充実している
⑦友人が通っているか
⑧学費
⑨支払方法
優先順位は人それぞれですし、全ての基準で満足のいく予備校はほぼ無いと気づいて、折り合いをつけていくというのが一番多い予備校の選び方でしょう。
あくまでも、志望校に合格することが目的ですから、そこから外れないように納得のいく予備校選びをして、最高のスタートを切っていただきたいと思います。
【大学受験 お悩み相談 Q&A】
来年は浪人をして予備校に一年間通って志望校合格を目指す予定です。いろいろな予備校がありますが、なるべく早く、親にも安心してもらえる予備校を探して、受験勉強をスタートさせたいです。
浪人生の予備校選びはどのようにしたらよいですか。
【回答】
予備校選びの基準は様々ありますが、世間一般で言われている予備校比較の各ポイントについて志望校合格のためにはどう考えればよいか、順番にお答えしますね。
①通学時間・通学距離
当然ですが、近ければ近いほど良いです。そして、自学自習をする時間が多ければ多いほど合格に近づきます。
②講師の質
テレビなどで人気の有名講師の授業は魅力的ですよね。ただし、有名講師の講義の内容は市販の参考書にも載っています。質問しても答えられない、授業を受けてもわからない、相性が合わないということでもない限りは、講師の質はそれほど合否を分けるとは思えません。
③体験授業
体験授業があったほうが安心してスタートできますよね。
一方で体験授業を受け付けていなくても数多くの生徒を集めている予備校もあります。塾を経営する側からみると、体験授業をしている予備校は、人件費を使ってでも体験授業をしないと集客できない予備校でもあります。
いずれにせよ、ないよりはあった方がよいですね。体験授業の有無で予備校を選ぶのはあまり感心しません。
④振替受講が出来る
これもないよりはあった方がよいですね。
部活や学校行事のある現役生はともかく、受験勉強一筋の浪人生にとっての予備校選びの基準として、それほど優先順位は高くないと思います。
⑤合格実績
これは疑ってかかった方がよいです。
有名な実例を挙げると、季節講習を受けただけ、模試を受けただけ、既に退塾した生徒も実績にカウントしているので信用できないということでしょうか。
そもそも、受験生の側から嘘であることを証明することが極めて難しい状況で、数字やグラフを出されると妙に納得してしまうという心理がとても危険です。
説明を受けに行って、どんな生徒が通っていて、合格までどんなスケジュールで一年間を進めているのか。それは、自分の合格への道標になってくれそうなのかを検討した方が有益でしょう。
合格実績は予備校選びの基準から外すべきです。
⑥自習室などの設備が充実している
自宅の部屋では集中して勉強できない受験生にとってはとても重要です。
勉強時間の確保は、合格にとって最重要な要素です。
設備以外にも、使える時間帯が制限されていないか、飲食や音などのマナーを守る環境にあるかなども含めて検討しましょう。
⑦友人が通っているか
同じ志望校で切磋琢磨できる友人が通っていれば、安心ですし、身近なライバルとして目標にもなるでしょう。
当然ですが、単なる遊び仲間や高校の同じ部活の同級生は受験勉強の妨げになってしまう可能性もあります。
これも人それぞれですね。
⑧学費
親の経済状況によっては、いくら気にいっても通えない場合もあります。
一方で、学費が安ければ、設備が古くなっていたり、狭かったりと他の条件で満足できなかったりもします。
こればかりは予備校選びの基準として大事であると同時に親次第です。
学費の安さに拘りすぎて、次年度も受験生ということにはならないようにしてほしいものです。
⑨支払方法
結論から言うと、これも予備校選びの基準として大事であると同時に親次第です。
有名予備校は殆どが一括払いで返金なしです。
一括か分割かを選べた方がよいですし、退塾したら返金や合格できなかったら返金の方が親も安心するでしょう。
例えば、有名集団予備校の約半数の生徒は夏期講習を過ぎると授業に出なくなるというデータもあります。だから、一括払いで返金なしが多いのでしょう。
また、合格保証・合格できなったら返金を謳っている予備校の返金の条件が厳しすぎるという場合もあります。
支払方法には予備校の経営上の都合が多いに絡んでいることも十分に踏まえて予備校選びができるとよいですね。
☆まとめ
通学時間・通学距離を最優先に選び、他の基準は人それぞれで予備校を選ぶのが最も志望校合格に近い選び方であると考えます。