武田塾塾長の林が『残り3ヶ月からでも難関大学の逆転合格を可能にする驚異のショートカット勉強法』(KADOKAWA)を出版します。
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『残り3ヶ月からでも難関大学の逆転合格を可能にする驚異のショートカット勉強法』
まえがき抜粋
禁断のショートカットルート
本当は教えたくない「ショートカットルート」
捨てる勉強法
半年前の今がチャンス!
禁断のショートカットルート
- 毎年11月に見られる光景
「どうしても早稲田に行きたいんです、なんとかしてください!」
僕の前で、頭を下げる受験生とその母親。武田塾を開いて10年。毎年11月頃になると、連日のように見られる光景です。
「1年前に来るべきでしたね。そうしたら、100%合格させてあげられたのに……」
それでも母親と息子は必死で
「なんでもします! なんとかなりませんか?」
と、頼んできます。
偏差値60くらいならまだしも、こうやって駆け込んでくる受験生のほとんどが偏差値40以下。それをたった3カ月で早稲田に合格させるということは、奇跡に近いことです。
ところが、私の武田塾にはそんな奇跡のような奥義、「ショートカットルート」が存在するのです。
これは本来、武田塾に春から通っても、なお習熟度が遅い生徒にだけ適応するプログラムなのですが、多くの受験生やその親御さんのラブコールを断りきれず、今回、悩みに悩んだ結果、本にして公開することにしました。
- お子さんの現状、わかっていますか?
その奥義をお知らせする前に、まず問いたい。
この本を手にしてくれている受験生の君、君は自分の現状をどれだけわかっているでしょうか?
ドキリとしましたか?
そうです、多くの受験生は自分の現状がわからず、埋めるべき弱点も対策もわからず、右往左往して月日を過ごしてしまうのが常なのです。
我が子の学力がどうなのか、親としては当然気になるところです。学校の成績表や模試の結果についてはチェックしている親御さんは多いでしょう。
しかし、それだけでお子さんの現状を把握できるかというと話は別です。お子さん本人でさえ、自分の現状をわかっていないのですから。
- 今やっている勉強法で、自分はどれだけ伸びているのか。
- 自分はどの教科がどのくらいできて、何がどれだけ苦手なのか。
- 現状の勉強のペースで、受験本番までに志望校の合格点に届くのか。
これらの質問に自信をもって答えられる受験生は、ほぼいません。
つまり、大半の受験生は 「このままで大丈夫だろうか」という不安を抱えたまま、日々勉強をしているのです。
「その不安は、予備校が消してくれる」と思いますか?
残念ながら、それは幻想です。詳しくは後述しますが、ごく一部の優秀な生徒以外は、予備校に通えば通うほど、自分を見失ってしまいます。
けれども実は、ごく簡単なテストをするだけで、お子さんの現状を知ることができます。
やるべきことはこの2つ。
- お子さんに、現在使っている単語帳を持って来てもらう。
- そこから英単語を10個、ランダムにテストしてみる。
10個出題したうち、9個ないし10個正解した場合は、授業で習ったことをしっかり復習する習慣がついているといえます。
他の教科についても心配はいりません。これまでの勉強法や、今通っている予備校を変える必要はないでしょう。
ですが、大半のお子さんは、3つ程度しか答えられません。単語すら覚えていないというのは、他の教科も基礎をまったくやっていないということです。そんな状況であれば、おそらく学校の教科書も予備校のテキストにおいても理解度は同程度でしょう。
当然、今のままでは間に合わない。目指す大学への正規ルートはタイムアップ決定です。ただし近道、つまり「ショートカットルート」という選択肢は残されている。
登山におけるショートカットルートが「正規ルートに比べて草深く、勾配も厳しい」ように、受験勉強のショートカットルートも決して楽ではありません。
しかし、正規ルートの受験生たちに追いつくことができるのだから、諦めてしまうよりもずっといい。仕切り直しのチャンスがあることは、非常にラッキーなのですから。 購入はコチラから 上に戻る
本当は教えたくない「ショートカットルート」
武田塾には<合格保証制度>があるくらい、「これをやれば絶対受かる!」という、1人ひとりの偏差値と志望校に合わせた年間カリキュラムがあります。
一般的に、難関大学に100%合格するためには1年、できれば2年の勉強は必要です。
対して、この「ショートカットルート」は3カ月という短い期間で、70%は合格させられる勉強法です(実際はもう少し受かっています)。
70%を高いと取るか、低いと取るかは、皆さん次第。武田塾へ駆け込んでくる受験生やその親御さんは、この数字を「高い」と捉えてくれたといえるでしょう。
合格するためには、基礎学力という絶対に必要な部分と+αのテクニックを身につけなければなりません。
当日の緊張からうっかりミスをしてしまったり、例年とは違う傾向の問題が出たり、何が起こるかわからない受験本番。合否を左右するのは、この+αなのです。
3カ月では、その+αを補う時間が絶望的に足りません。十分な武器ももたず、一か八かの賭けに出るようなものなのです。
ところが、実際のところ、1年かけて勉強したからといって、+αのレベルに十分に到達できる受験生は10人中1人だったりもするのです。
それなら、基礎学力に徹底的に絞れば、3カ月での合格もあり得る! そこに、武田塾がこれまでストックしてきた圧倒的な情報量と戦略を加えれば、奇跡は十分に起こせるのです。
ただし「ショートカットルート」の勉強法は、「残り3カ月から頑張ればよい」というものではありません。本来は時間をかけて知識を積み上げるはずが、どうしても間に合わないから仕方なく、少ない勉強量に圧縮するのです。
つまり、勉強法としては邪道。私も教育者として、「これだけに頼ってほしくない」というのが本音です。 それでもあえて公開するのは、崖っぷちにいる受験生に、最後まで戦ってほしいから、戦う前に諦めてほしくないからです。
本書は最後の3カ月、正しい勉強法で一から自分と向き合い、これ以上できないくらいの努力をしてもらうためのものであることを、まずご理解いただきたいと思います。 購入はコチラから 上に戻る
捨てる勉強法
「ショートカットルート」で受験に臨むには、これまでの勉強に対する考えを一度、リセットする必要があります。 それは、一般的な受験勉強とはある意味「真逆」といえるからです。
普通の勉強法が「全体的な底上げをしていく」のに対し、 「ショートカットルート」は「捨てる勉強法」です。 捨てれば捨てるだけ、密度の濃い3カ月が過ごせ、合格に近づけるのです。
具体的には、残り3カ月を逆算し、やるべきこと、やらないことを明確にしてから、勉強に入ります。
この時点で、たくさんのことを欲張るのは不可能です。 たったひとつ、基本的なことを徹底的に繰り返し、完璧にすることを目指すのです。
また、「ショートカットルート」では、1人ひとりの特性や状況によって戦略を立てることも重要となります。「得意科目の精度を上げて、苦手科目の補てんとする」「基礎をやり込んで、小さなミスを減らしていく」など、そのアプローチは様々ですが、つまりは「伸びしろの多い教科」を見極めることです。
夏を迎えるこの時期、受験生は「どんどん詰め込まなくては!」「もっとレベルの高い参考書に取り組まないと!」などと焦り始めるものですが、それは間違い。残された時間が少ないからこそ、現状を分析し、作戦を立てることが大切なのです。 購入はコチラから 上に戻る
半年前の今がチャンス!
そして実は、今こそが勉強法を見直す絶好のチャンス。
第2章では、わずか3カ月で逆転合格を果たした実例が多く登場しますが、彼らは総じて「半年前から始めていれば、もっと上のレベルの大学に合格できた」と語っています。
なぜ半年前に気づかなかったか?
それは、予備校の夏期講習を申し込んだから。
私も高校生の頃は「予備校の授業を受けていれば合格できる」と思い込んでいたので、何の疑いもなく夏期講習へ通っていました。ところが、夏休みが終わって秋になっても、成績はまったく伸びなかった。
今ではその理由が、痛いほどよくわかります。授業を受けるということは、逆転合格を目指すうえで、全くムダなことなのです。
なぜなら、授業の内容は、参考書に全て載っているから。
必死にノートを取らなくても、次の授業まで続きを待たなくても、参考書を開けば自分のペースで勉強できるからです。
世間一般の常識とはかけ離れた考え方ではありますが、これはまぎれもない事実。 詳しくは後述しますが、従来の塾や予備校のシステムは「より多くのお金を受験生に払わせる」ことに特化しています。
しかしそれは「カリスマ講師」や「難関大学突破コース」といった魅力的なオブラートに包まれているため、受験生はもちろん、お金を出す立場の親御さんでさえも、なかなか見抜くことができません。
決して安くない授業料を払い、間違った勉強を続ける。そして、そのまま貴重な勉強時間である夏休みを棒に振ってしまうなんて、あまりにバカげているとは思いませんか?
逆転合格への第一歩は、まず「授業を捨てる」こと。
そのうえで、強化するべきポイントを絞り、正しい方法で勉強をすること。そして、基本の問題集を1回でも多く繰り返すことなのです。
これこそが「ショートカットルート」のキモ。
勉強法としてはごくごくシンプルで、誰でも必ず実践できます。 だからこそ、武田塾では脅威のペースアップ、奇跡的な逆転合格が可能なのです。 勝負の夏はこれから。まだ間に合うかもしれません。
(『残り3ヶ月からでも難関大学の逆転合格を可能にする驚異のショートカット勉強法』まえがき抜粋)