正確に”記憶”する勉強法とは？ - 予備校なら武田塾橋本校

授業をしない予備校・個別指導塾、武田塾橋本校です！

これまでも説明しましたが、「記憶」が勉強の最終目的地であり、「記憶」が完成すれば完璧な一冊が出来上がります。

完璧な一冊を揃えていけば偏差値が上がり、第一志望校に合格できます。

本日は学習の３段階【理解→再構築→記憶】のラストを飾る「記憶」を深堀していきます！

ドイツの心理学者エビングハウスの実験

突然ですが下のアルファベットを覚えてください。

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・・・。

覚えましたか？

では皆さん、このアルファベットをいつまで覚えていることができますか？20分後、1時間後、明日になる前に忘れてしまう人がほとんどだと思います。今回は記憶についての有名な実験「エビングハウスの忘却曲線」を紹介いたします。ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは、意味のない３つのアルファベットの羅列を、被験者にたくさん覚えさせて、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験し、調べました。意味のない３つのアルファベットの羅列とは最初に出したアルファベットと考えてください。その結果を、グラフ化したのが「エビングハウスの忘却曲線」です。

この実験では、なんと記憶したことの42％が20分後には忘却してしまいました。

1時間後に56％が忘却！

1日後に74％が忘却！

1週間後77％が忘却！

1ケ月後79％が忘却してしまうという結果が出ました。

無意味な記憶はとてつもないスピードで忘れていきます。

英単語系は基本的には丸暗記ですから、これと同じペースで忘れていきます。

英単語を100％暗記しても、そのまま何もせず1日たてば74％忘れているのです。

では、忘れない方法はどうすれば良いか。

当然復習です。

そしてさらに言えば効果的な復習法を下に勉強を進めれば復習効果は2倍、3倍と膨れ上がります。

これだけ忘れやすい人間の脳にとって効果的な復習法を考えてみましょう。

忘却には「軽い忘却」と「深刻な忘却」がある

忘れるとは言っても、忘れ方には色々あります。

例えば英単語を例にとると、これまで勉強をしてきて、

①「あ、この意味だったな」「この単語あったあった！！」という時と、

②「こんな単語あったっけ？？」「見たことないような・・・」という時、

が皆さんあると思います。

「この単語あったあった！！」という、軽い忘却の症状を「再認可能忘却」といいます。

「こんな単語あったっけ？？」という、深刻な忘却症状を「完全忘却」といいます。

この忘却の差が大きな違いを生みます。

完全忘却は絶対にしてはいけない

再認可能忘却というのは、忘却をしてしまっても勉強をした意味・復習をする意味があります。

なぜなら、「しまった！この意味だった！！」と思えるため記憶に残りやすいのです。

しかし、完全忘却まで忘却が進行してしまうと、勉強をした意味・復習をする意味があまりありません。

なぜなら「こんな単語あったけ？」と思うということは、その英単語とは初対面に戻ってしまったということです。つまり、1回もその英単語を勉強していないのと同じになってしまいます。それでは1回目の勉強の意味がなくなってしまうわけです。

効果的な「記憶」方法

・完全忘却する前に適切なタイミングでの復習をする

私たちが生徒に参考書をやらせながらいたった数値、いろいろな脳科学の本を読んでたどり着いた復習のタイミングは、

「4日後、10日後、22日後」というものでした。

このタイミングで復習を3回やれば基本的に身に付きます。

そのため武田塾では一つの参考書につき合計４周してもらっています。

やたらと復習するのではなく、適切な復習によって、定着率が高まり、参考書が全問正解の状態が維持される。そうすることで完璧な一冊が完成します。

・復習は必ず全問正解するまで。

たとえ復習のタイミングが適切であったとしても、「チェックをつける勉強」と「全問正解」に毎回しなくては意味がありません。時々英単語の復習というと、英単語の意味だけを確認する生徒がいますが、これでは効果が薄いのです。チェックをつけ、問題演習を挟み、全問正解までいき、100％まで記憶を戻しましょう。

もし復習が甘いと復習しなかった部分は完全忘却の危険性があります。先ほど説明しましたが、これでは「勉強の意味を自分でなくしてしまっている」ようなものですから、徹底した復習を行いましょう。

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